パートナーを突然亡くした方へ

とても仲の良い老夫婦だったので、お爺さんが突然亡くなってから、ひとり残されたお婆さんはどんどん弱って施設に入所しました。お爺さんの写真をお部屋に飾っておいたのに、施設に会いに行くと写真は引き出しの中に閉まってあって・・・友人は心配して「おじいちゃんの事忘れたの?ほら おじいちゃんだよ。」と見せても、お婆さんは見ようとしない。でも、施設では楽しそうに暮らしている。。。


友人はお婆さんが
呆けちゃったのかしら・・・
と心配していたけど
私はお婆さんの気持ちが
わかる気がした。

お爺さんが亡くなったことを
思い出したくない。
悲しみに飲み込まれないように
自分が生きていくために。

とーさんが島の海で
突然逝ってしまってから
5年経ちました。

命日には道端の島の百合に
「もらいますね~」と声かけて
飾っています。

とーさんが好きだった百合・・・

日常では思い出さないようにして
バランスを保っている自分を
自覚しています。

それでもフラッシュバックのように
突然悲しみが戻ってきて
胸がギューッと痛くなります。

この時 身体の何かの 
細胞が死んでるんじゃないかと
思えるほど痛くて・・・
だから心を病むと
身体も病んでいくんだなと・・・

命日には昨日のことのように記憶が蘇る。
5年前 私は
屋敷から1歩も出れなくなった。

四十九日まで毎週七日毎に
友人が庭のテーブルにそっと
沢山の百合を置いてくれた。

優しく見守ってくれる人もいれば
無自覚な心無い言葉に泣いたことも
多かった。。。

「あなたはまだ若いし
子供もいるんだからいいわよ。
私なんか小さい頃に母親亡くして
苦労したのよ・・・」

店に来て苦労話をする人
励ましてくれたんだと思う。
あなたはまだマシよ・・・って

でも 私も幼少の頃に母を亡くしている。
苦労して育ててくれた父が
「おまえまで同じ思いをするなんて・・・」
と夫の葬儀でとても悲しんで
その半年後に亡くなった。

誰とも苦労や悲しみは比べられないから
黙って話を聞いていたけど
この人は自分の旦那さんを
突然亡くした時に
私の気持ちがわかるだろうか
と話を聞きながらぼんやり思っていた。

同じようにパートナーを突然失った方と
すごい偶然で繋がることが増えました。

それぞれが大きな悲しみを抱えていて
なんとか死を受け入れようと
それぞれのやり方でもがいていて・・・

今日の記事を自分の心の整理の為にも
いつか書こうと思っていました。

悲しみに飲み込まれないでほしい。
そっちに行くと何も良いことはない。

悲しみから抜け出す為に
思いついたことは
どんなことでもしたらいい。

人がとやかく言うことは気にせずに
心の中からの声を
やるべきことだと思って
行動して

いつか必ずくる死を
受けとめて。
自分を生きていきましょう。

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