パートナーを突然亡くした方へ
とても仲の良い老夫婦だったので、お爺さんが突然亡くなってから、ひとり残されたお婆さんはどんどん弱って施設に入所しました。お爺さんの写真をお部屋に飾っておいたのに、施設に会いに行くと写真は引き出しの中に閉まってあって・・・友人は心配して「おじいちゃんの事忘れたの?ほら おじいちゃんだよ。」と見せても、お婆さんは見ようとしない。でも、施設では楽しそうに暮らしている。。。
友人はお婆さんが
呆けちゃったのかしら・・・
と心配していたけど
私はお婆さんの気持ちが
わかる気がした。
お爺さんが亡くなったことを
思い出したくない。
悲しみに飲み込まれないように
自分が生きていくために。
![](https://sakura-yonaguni.com/wp-content/uploads/2021/04/S__19136549-768x1024.jpg)
とーさんが島の海で
突然逝ってしまってから
5年経ちました。
命日には道端の島の百合に
「もらいますね~」と声かけて
飾っています。
とーさんが好きだった百合・・・
日常では思い出さないようにして
バランスを保っている自分を
自覚しています。
それでもフラッシュバックのように
突然悲しみが戻ってきて
胸がギューッと痛くなります。
この時 身体の何かの
細胞が死んでるんじゃないかと
思えるほど痛くて・・・
だから心を病むと
身体も病んでいくんだなと・・・
![](https://sakura-yonaguni.com/wp-content/uploads/2021/04/img_7362-1024x1024.jpg)
命日には昨日のことのように記憶が蘇る。
5年前 私は
屋敷から1歩も出れなくなった。
四十九日まで毎週七日毎に
友人が庭のテーブルにそっと
沢山の百合を置いてくれた。
優しく見守ってくれる人もいれば
無自覚な心無い言葉に泣いたことも
多かった。。。
「あなたはまだ若いし
子供もいるんだからいいわよ。
私なんか小さい頃に母親亡くして
苦労したのよ・・・」
店に来て苦労話をする人
励ましてくれたんだと思う。
あなたはまだマシよ・・・って
でも 私も幼少の頃に母を亡くしている。
苦労して育ててくれた父が
「おまえまで同じ思いをするなんて・・・」
と夫の葬儀でとても悲しんで
その半年後に亡くなった。
誰とも苦労や悲しみは比べられないから
黙って話を聞いていたけど
この人は自分の旦那さんを
突然亡くした時に
私の気持ちがわかるだろうか
と話を聞きながらぼんやり思っていた。
![](https://sakura-yonaguni.com/wp-content/uploads/2021/04/img_4375-1024x768.jpg)
同じようにパートナーを突然失った方と
すごい偶然で繋がることが増えました。
それぞれが大きな悲しみを抱えていて
なんとか死を受け入れようと
それぞれのやり方でもがいていて・・・
今日の記事を自分の心の整理の為にも
いつか書こうと思っていました。
悲しみに飲み込まれないでほしい。
そっちに行くと何も良いことはない。
悲しみから抜け出す為に
思いついたことは
どんなことでもしたらいい。
人がとやかく言うことは気にせずに
心の中からの声を
やるべきことだと思って
行動して
いつか必ずくる死を
受けとめて。
自分を生きていきましょう。